※この記事はメインスト、4周年、銀宿る卵屋のファンタジア、その他諸々のイベストのネタバレがあります。
最初に、ファウスト先生お誕生日おめでとうございました!
というのを後数時間でミスラ誕生日のこの日に書くことになろうとは。
申し訳ありません、先生。先生大好きだからボイス感想書きたかった…。
そして、まほやく、アニメ化おめでとうございます。
アニメ化のお陰で毎週無料ガチャ引けるの、大変ありがてぇです。
ありがとうございます。
アニメはOPの曲がすごく好きです。あれ、ゲームでも使ってくれないでしょうか…。
さて、めちゃくちゃご無沙汰してますが、
今日は厄災の傷について、既に色んな方が言っていることだと思いますが、
大いなる厄災の傷 = その魔法使いの願望 説
について、書いてみたいと思います。
大いなる厄災の傷はその魔法使いの本当の望み
銀宿る卵屋のファンタジアの伏線
卵屋のファンタジアで、ヒースクリフの銀の卵からは豹の置物が産まれた。
これを読んで、
ヒースの厄災の傷である「黒豹」の姿が、ひょっとしてヒース自身の願いなのでは…?
と誰もが思ったと思います。
私もこのイベストを読んで気づき、それまで全く気づいてませんでした。
ヒースがそうなら、他の魔法使いもその可能性がありそうですよね。
ということで、厄災から見る魔法使いたちの深層心理の望みを考察してみます。
厄災=強い願いに力を与える?
賢者の魔法使いたちは、
今回の異常な厄災の影響で各地で起こった異変を解決する任務を行ってますが、
任務先の厄災の影響の殆どは「強い思い」が引き起こしていますよね。
私が大好きなカエルのエチュードを例にするなら、コリーという魔法使いの「クローロスに会いたい」という願いから起こった異変でした。
まほやく世界で月は「厄災」として忌み嫌われているけれど、
でも、厄災の影響を見ていくと、月はまほやく世界に生きる魔法使いや人間たちの「強い願い」を叶えてあげようとしているようにも見えます。
それも、多くは死者達の強い願いを。
(生きている人の願いを増幅したケースがぱっとでてこないのですが、もしあったら教えてください!)
このことから、なんとなくですが、
月はまほやく世界では「死の世界」の抽象化で、
死者の魂は月に集まるのではないか。
そのため、月の力が強くなると、死者達の願いを増幅してまほやく世界に願いを具現化してしまうのでは?
月が近づいてくる=「まほやく世界の死」を
魔法使いたちが毎年押し返して回避しているが、
今回「死の世界」に近づきすぎた魔法使いたちは、その願いを増幅させられてしまったのではないか。
こう考えると、厄災の傷=魔法使いの望み説も、そんなに突飛ではないかなと思ってます。
賢者の魔法使い達の望みはなにか
夜に絵に閉じ込められるスノウ・ホワイト
これはわかりやすく、
スノウは「ホワイトの魂をこの世に縛り付けておきたい」「ずっと一緒にいたい」
ホワイトは「離れていこうとしたスノウを自分に縛り付けておきたい」「ずっと一緒にいたい」
ということだと思います。
厄災の傷は現れる症状の方に意味があって、
発動条件の方はランダム(厄災の気まぐれ)なのではないかと思っており、
なので、夜の間だけ…というのには意味がないのではないかと思ってます。
そもそも、1日中ずっと絵の中に閉じ込められていたら、話が進まないですしね。
もし夜間であることに意味があるなら、
スノウは「朝になってホワイトが消えてしまっていないか実は不安を感じている」
ホワイトは「スノウが旅に出る夢を見るたびに、引き止めたいと強く願っている」
から、とか、きっちり夜であることに理由がある可能性もあるのかも?
私としては、夜は厄災の影響が強くなるからかなと思ってますが。
くしゃみで飛んでくブラッドリー
ブラッドリーは超わかりやすく、「自由になりたい」だと思われます。
ノーチェに恋してを読んだときに、やっぱりブラッドリーは縛られるのがいやなんだなと改めて感じて、厄災の傷に納得しました。
発動条件が「くしゃみすると」なのが、三枚目っぽくていいですよね。
本人は大変そうですが、いろいろな場面でこの傷がうまく使われていて、ストーリーを作る側からすればオイシイ設定。
これって牢獄に戻されるってなった場合、くしゃみするたびに牢屋から姿消しちゃうんだろうか…?っていつも疑問に思ってます。
その度に約束があるからしかたなく牢獄に戻ってくるボス可哀想すぎる。
余談ですが、1月にブラッドリーをホーム画面にしておくと、ブラッドリーがくしゃみして消えます。笑。
新米賢者様、ブラッドリー興味ない賢者様がいらっしゃいましたら、1月に是非試してみてください。
心臓が燃えるシャイロック
シャイロックもわかりやすいです。
2部で「1500年情炎で生きている」とスノウに評されてましたが、もうそのまんま、
1500年生きても、ずっと、「心臓を燃やすように生きていたい」ということなんではないでしょうか。
もしこれが当たっているなら、シャイロック様、かっこよすぎる…。
後から書きますが、他の魔法使いたちの望みは外に向かっていくものが多いように思ってますが、シャイロックは完全に「生き様」についてなのがたまらないです。
西の魔法使いの苛烈さ、痺れます…。
もう一つの可能性としては、ムルに対する感情なのかも…とも思ったので考えてみました。
例えばムルに向けて「心臓を燃やすように友人として愛したい」とか?
ちょっと苦しいように感じましたし、
「望み」というよりは、愛憎という「感情」そのものになっちゃうかなと思ったので、私は
「心臓を燃やすように生きていたい」
の方を推します。
魂の欠片が実体化するムル
いつも思うんですけど、ムルだけ厄災に贔屓されてません?笑
本人にとっては、預かり知らない場所で起こることなので、そんなに深刻なペナルティじゃないですよね。
まあ、それによって2部が大変なことになっているので、世界にとっては深刻なんですけども。
ムルの傷は、「好奇心の赴くままにあらゆることを探求したい」という、本能みたいな部分なのかなと。
2部の植物園のムルなんかは、植物の研究している部分が強くでてましたね。
ただ、魂が砕けて欠片が世界各地に散らばったのは、
今回の厄災より前なので、
欠片が散らばってなかったら、厄災の傷はどうなっていたんだろうとは思います。
見ている夢が溢れてしまうファウスト
ファウストはそのまま「夢」を「現実に」したいのかと。
かつてアレクと共に掲げた夢の実現を、未だに溢れてしまう程に強く願っているんじゃないでしょうか。
普段の厭世的なファウストが、心の奥底ではそんな強い理想を未だに抱えているんだとしたら、すんごい胸熱なんですが、どうでしょうか。
そして、4周年では、レノックスも、もう一度あの頃のファウストに戻ってほしいと願っていそうだということが判明しました。
レノックスは自分の望みがファウストを追い詰めると思っていましたが、
もしファウストの傷が「かつての夢をもう一度叶えたい」だとしたら、
二人の望みは同じ形をしているということになりませんか。
中央の魔法使いの真っ直ぐさ、眩しいっすわ…。
そうであってほしいです。
恐怖を感じると黒豹に変じるヒースクリフ
ヒースのはあまり自信がないのですが、ヒースの望みは
「シノのように勇敢になりたい」
かなと。
金髪のヒースが「黒い」豹になるのなら、「黒」であることには意味があると思うんです。
「黒豹」とヒースで一番最初に浮かんでくるのは「シノ」なんですよね。
シノは犬か猫なら犬っぽいですけど、でも群れで行動するタイプではない。
ブランシェット城の自室から、シャーウッドの森で森番をしながら独りたくましく生きているシノを、ヒースはずっと孤高の黒豹のように思っていたのかもしれません。
そして、シノのそういう勇敢で孤高で、物怖じしない強さに、ずっと、自分もそうあれたらと願っていたのではないかなと。
もしそうだとしたら、普段はシノのほうがヒースをべた褒めしてますが、
ヒースも心の中でずっと、幼馴染みのことをヒーローみたいに思ってるのかも…
と思うと…うん。とてもとてもにっこりします。
幼馴染みには、これからの長い人生、末永く幸せでいてほしいです。
人格が変わってしまうオーエン
ここからが、難しい人たち!
オーエンは
「記憶を取り戻したい」とか、
「失った時間を取り戻したい」とか、
あるいは本来のオーエンを傷のオーエンであるとするなら、
傷のオーエンの「寂しさを癒やしたい」という望み
が現れているとか、そういう感じではないかと思ってます。
過去の記憶がないオーエンですがですが、恐らく傷のオーエンは記憶を失う前、封印されていた頃の彼でしょう。
オーエンの失われた記憶と、幽閉されていた理由、負の感情をエネルギーにできる特異体質などは、この傷のオーエンが何者なのかわかってくると解けてくるのかなと。
このあたりの謎は、メインストーリーに絡んでくるだろうなと予想しており、
つまり、オーエンの厄災の傷は、今後のメインストーリーにかなり密接に関わってくる可能性ありそうかなと思ってます。
騎士に強いこだわりがあるとか、動物とお話できるとか、服を着崩さないとか、
散りばめられた要素から考えるに、高貴な血筋(ていうかお姫さ……)かな、くらいしかわからないですけど。
アーサーのように北に捨てられたのか、北の貴族王族の子息だったのか…オーエンに関しては今後謎が明らかになるのが楽しみです。
相手に触るまで視認できないカイン
カインの持ち前の大らかさと適応力で忘れがちですが、
ブラッドリーやシャイロック以上に厄介な傷ですよね。
騎士なのに、触るまで相手が見えないとか…つらすぎる。
この傷は本当に理由がわからなくて、友人に相談しました。笑。
友人ありがとう!
友人と話していく中でなんとなく、
守れなかった人たちが石になるのを見たくなかった
のかなと。
今回の厄災の犠牲者に対して、一番悔いているのは、恐らく頻繁にお墓参りに行っているカインです。
魔法使いとしてはまだひよっこですが、騎士だからこそ、仲間を守りたいという思いが人一倍強かったはず。
でも現実には、10人がカインの眼の前で石になった。
優しくて、仲間思いで、騎士としてなら沢山の人を守ってきた、守れてきたカインにとっては、これ以上ないほど悔しい出来事だったんではないかと思います。
それで、周囲の人が見えないという傷になったのかなと考えました。
カインの場合は、発動条件というより、解除条件がランダムで「触ると」に意味はないのかなーと思ってます。わからんけど。
ちなみにオーエンだけが見えるのは、傷云々や、カインの望みは関係なくて、左目がオーエンのものだから…ってだけでしょう。恐らく。
眠れないミスラ
ミスラはお手上げです!
傷から考えるなら、ミスラの望みは「眠りたくない」になるけれど、わからない…。
たぶん、今出ているピースだけではわからないようになっている……んではないか。
そう信じたいです。
でも、きっとチレッタ絡みですよね。
雪街ラプソディを読んだときに、
ミスラはチレッタを蘇生させようとした事がありそうで、
そして、この時死者を蘇生させようとすると「大変な目に遭う」と言ってることから、
実際に大変な目に遭ったんだろうと考えてます。
このあたりが「眠りたくない」に繋がったり…しないですかね。
その頃のミスラが、チレッタを蘇生させるために寝る間も惜しんで蘇生呪術を調べていて、「眠りたくない」と望んだとか。
あとは、友人曰く、
「蘇生呪術が寝ないで行う呪術だったとか」
と言っていて、その線もあるかもと思いました。
とにかく、この時に「眠りたくない」と強く願ったために、それが深層心理にずっと残って、傷が「眠れない」になったのかも?
ちなみに、チレッタの蘇生を行ったのか否か、はっきり言っているわけではないので憶測でしかないです。
ですが、私は蘇生しようとして、しっぺ返しで死にかけて、直近(チレッタと約束したあたり)の記憶を失ったんじゃないかなーと思ってるのですが、どうでしょうか。
だって、そうじゃなかったら、
大切な人とした約束を、
大切な人に守ると約束した子どもがいたことを、
ある日突然忘れますかね?
しかも恐らく、チレッタの死後すぐには忘れていた可能性が高い(ミスラに再会したルチルのセリフから、恐らくチレッタの死後以降ミスラと会ってなさそうなので)
未だにいなくなったことを信じられないほど大切な人なのに?
魔力を失うかもしれないのに?
さらに、15年も約束を忘れてたことに気づかないとか、そんなことある?
普通はないですよね。
いや、ミスラならやりかねないので、なんとも言えないですけど。笑。
でも逆に言えば、普通なら記憶の欠落ができたら「なんかおかしい」とどこかの時点でほころびに気づくばずですが、ミスラだからこそ約束を忘れていたって「記憶がなくなってる気がする…」と気づかないこともあり得るのではないでしょうか。
なんてったってミスラだから(そこがかわいい)
ノーヴァが1部でミスラの姿を使っていたのも、記憶の欠落となにか関係あったりしたら面白いなと思ってます。
ないかな。
なお、
死の湖のサブスポエピ「ミスラについて(2)」でオーエンが、ミスラは「前のほうがスッキリしてた」って言ってるのですが、
これも、「眠れてないせいでしょうか」とフォローした賢者に、「そうかも」などの同意しないのが、なんとなく引っかかってるんですよね。
「ミスラについて(3)」でも、ブラッドリーが「このところ腑抜けてやがる」と言っています。
このスポサブエピって2部より前の話なので、そうなると、腑抜けているのは、今のフローレス兄弟や、賢者や、魔法舎の仲間を自分なりに大切に扱い始める前の話です。
それでも腑抜けていると言われる変化がミスラにあったことがわかります。
単に眠れてないせいで二人にこんな事言われたのか、チレッタの死がミスラを変えたのかもしれませんが、
チレッタを蘇生させようとして失敗したときに、ミスラに何らかの変化があった可能性も考えられないかなと思いました。
オズですら見抜けないような呪いを受けたとか…。
いやー、ここは深読みしすぎかなとも思ってますが。
なんにせよ、ミスラは発動条件も解除条件もないし、本当にかわいそう。
眠れなかったら人間は発狂するそうですが、魔法使いとはいえ、ミスラがイライラしても魔法舎を血みどろにしないの、すごいなといつも思うんですよ。
これって、ミスラ自身の根っこの部分の気性がわりとぼんやりして温厚だからだらではないかなと思ってます。
なんかたぶん北師弟達だったら、イライラして周辺破壊し尽くしてた気がする。笑。
フィガロもオズも心がとても優しいけれど、感情の部分の気性は荒いし、スノホワも年の功で普段は温厚でいられるけど土台の気性が激しいですよね。
ミスラはその逆で、言動は荒いけど、激情型ではない。導火線は長い…というかそんなに着火しない。
夜になると魔法が使えなくなるオズ
さて、一番の謎です。
なんにもわからない。ミスラ以上にわからないです。
そうなると、最強の魔法使いが「魔法を使えなくなる」のが望みってどういうこと??
もう絶対ありえないじゃんって思うわけです。
ただ、これまでの例に当てはめるなら
「発動条件(解除条件)はランダム」
なのであれば、「夜になると」は考えなくていいとしましょう。
その上で、オズの厄災の傷の症状は2通りに考えられると思っていて、
一つは「魔法が使えない」
もう一つは「魔法を使うと眠ってしまう」
です。
でも、2つ目だとすると、ひとつもオズの望み候補が思い浮かばなかったので、
ここでは「魔法が使えない」をオズの望みと考えて話を進めます。
とはいえ全然わからないので、自由に考えた妄想になります。
私の考えたオズの望み、それは
「アーサーの親になりたい」
これでどうだ!
犬バラでも描かれてましたが、オズにとってアーサーと引き離されたことは、心が壊れてしまいそうになるくらい辛いことだった。
オズはアーサーとの別れを「自分で選んだ」ということを度々口にしていますが、
心の奥底、本心は、ずっと傍にいて、ずっとその成長を見守りたかったはずです。
普通の人間の親子のように、アーサーの傍で成長を見守っていきたい。
打ち明けられない過去のない、ただの普通の人間だったなら。
その願いを、厄災が叶えようとした結果「魔法が使えない」になったのかなーと。
苦しいですね。自分で言ってて無理があるなって思いました。
だって、「アーサーの親になりたい」が人間である必要はないですし、
アーサーの親が人間であるから人間になりたいと思ったなら、「夜の間だけ人間になる」じゃないとおかしいですよね。
でも実際は、夜の間でも弱い魔法は使えてますもんね。
もう一つ考えたのは、アーサーが子供の頃とかに、何らかの理由でオズに魔法が使えないことを願ったことがある可能性。
その願いを叶えてやりたくて、でも叶えてやれなかったことが、ずっと引っかかってた…とか?
わからん。
逆の手順で考えると、
オズの最も強い望みってアーサーへの「自分より早く石にならないでくれ」のハズなんですよね。
そこから逆算するなら、
「オズがアーサより弱くなれば、オズのほうが先に石になる」から「魔法が使えなくなる」とか?
いや、絶対こんなモヤるようなものじゃなくて、もっとシンプルだと思うんですよ。
どなたかわかる方、是非教えてください。
さいごに
大いなる厄災の傷=魔法使いの願望説は私の妄想の産物です。
本当にそうなのかどうかは、まほやくの中では語られてません。
カスリもしなかったら大変恥ずかしいのですが、妄想するのは楽しいので書いてみました。
楽しんでいただけた方がいらっしゃれば幸いです。
そして「私はこう思う!」がありましたら是非教えてください!